アイキャッチ画像:新しい挑戦で気が遠くなったら“10分だけ”やってみる

腰が重い時は“10分だけ”やってみる。新しい挑戦を進める小さな工夫

[ 読了目安:約3分 ]

デザイナーとしての経験を積むと、仕事の多くは「だいたいこれくらいの時間で終わる」「この流れで進めば大丈夫」と見通しを立てられるようになります。

ですが、私は最近新しいことに挑戦してみたら、その予測がまったく効かず、とても腰が重くなってしまいました。この勝手がわからず不安に包まれる感覚は、デザインをはじめたばかりの新人の頃の気持ちを追体験するようでした。

でも「10分だけやってみよう」と決めて動き出したら、意外となんとかなったんです。

腰が重くなる理由

そもそも腰が重くなってしまう理由はなんでしょうか?

時間やゴールが見えないから

新しい分野の作業では、「どれくらい時間がかかるのか」「どこまで仕上げればいいのか」がまるで読めません。
私もデザインならできる見積もりも、このときばかりは完全にあてにならず、動き出すのが怖くなる感覚を味わいました。

失敗体験でモチベーションが湧かなくなる

さらに、私はこの新しいことで、事前の見積もりだけでなく、実際に取り組んで想像以上に時間がかかってしまって周りに迷惑をかけたという体験もしました。
もうこれデザイナーでも新人の時あるあるですよね。

こうなってくると、ますます気が遠くなってきます。失敗もトラウマで、また同じことをやらかすのではと、やる気よりも腰の重さが勝ってしまいます。

とりあえず10分だけやってみる

腰は重いけどやらなくてはならない。細分化して明確な目標設定もできない。

ならば「10分だけ」と決めて、私はその作業を取り掛かり始めてみました。そうしたら、思ったよりスムーズに進んで、そのタスクを完了することができたんです。

不安がなくなったわけではないですが、「まあ、なんとかなるな」という気持ちに変わっていきます。やる前に想像していた大きな壁は、手をつけた途端にぐっと低くなるものなんだと実感しました。

ヒントとして残したいこと

小さく始める
ときには目標設定に囚われすぎず、「10分だけ」や「ワイヤーフレームを1画面だけ」など、小さな区切りで動いてみる。

新しい取り組みこそ記録を残す
「この作業に◯分かかった」と書き留めると、次の見通しが立ちやすいし、小さな成功体験も積み重ねられる。

おわりに:小さく始めて、小さい成功を積み重ねる

経験を積むと「効率よく進めること」に慣れてしまいがちですが、新しいことはいつだって予測が効きません。
だからこそ「小さく始めて、小さな成功を積み重ねる」ことが、デザイナーとして、そしてデザイン以外の別の分野への挑戦する時にも役立つはずです。

たしかにモチベーションを保つには目標設定も大事ですが、今回私もこの体験をして、それだけでは乗り越えられない苦しさがあることを思い出しました。でも、それと同時にこの苦しさが、まさに新しいことをやっているならではのことで、成長のステップなのだということです。そう思うと、未知への挑戦が少し前向きになってきました。

みなさんも気が遠くなりだしたら、とりあえず「10分だけ」を思い出してみてください!
きっと気づけば前に進めているはずです。