年始にSNSへ投稿する、オリジナルの年賀画像を手軽に作成してみませんか?
Photoshopを使えば、素材を準備する必要もなし!生成AIを活用することで、10分もかからずにあっという間に作成できてしまいます。
まだ生成AIを使えていないけど気になっているという方も、是非この機会に触ってみてください〜^^
この記事で操作しているOSやバージョンは下記になります。
- mac OS(Sonoma 14.7)
- Photoshop 2025(26.1.0)
1. ゼロから画像を生成する(生成塗りつぶし)
まずは、何もない真っ白なアートボードに、Photoshopで画像の生成をしてみましょう。
1-1. SNS投稿サイズのアートボードを作成
Photoshopを開いたら、まずはSNSに投稿したいサイズのアートボードを作成しましょう。
私は今回Xに投稿するので、幅1200px、高さ630pxのアートボードを用意します。
1-2. 生成塗りつぶしで画像を生成
次に、アートボード全体を選択(ショートカット:Command+A)します。
すぐ下に表示されるコンテキストタスクバーにある[生成塗りつぶし]をクリックします。
入力欄にカーソルが出るので、「年賀 ヘビ」と入力し、[生成]ボタンをクリックします。
画像が生成されるのでしばらく待ちます。(※ネット環境によっては時間がかかることがあります。)
生成AIのときに入力するテキストを「プロンプト」と言います。AIへどのようなタスクを行って欲しいか、この入力したテキストで指示を出しています。今回のように単語を入力したり、ChatGPTなどでは質問文など会話形式でプロンプトを入力したりします。
生成が完了しました!
※毎回新しく生成されるので、結果は同じものにはなりません。
今回使用した「生成塗りつぶし」機能は、生成クレジットを消費します。
例えばCreative Cloud コンプリートプランでは、毎月1,000クレジットが付与されます。使用しない分は繰り越されず、毎月リセットになります。(逆に使わないと勿体ないですね!)
自分の生成クレジット数は、アドビアカウント ページでプロフィールアイコンをクリックすると確認することができます。
1-3. プロパティパネルで生成された画像を選ぶ
プロパティパネルで候補を確認します。気に入ったものを選びましょう。
さらに[生成]ボタンを押せば、バリエーションに追加されていきます。
今回はこの金の置物っぽいヘビと桜が背景にある画像を使っていきます。
(例:年賀 ヘビ 水墨画)
2. 足りない部分を生成する(生成拡張)
テキストを置くのにもう少し余白が欲しいので、「生成拡張」も活用していきます。
2-1. レイヤーを複製してスマートオブジェクトに変換
まずは、生成した画像のレイヤー(生成レイヤー)は残しておきたいので複製します。
スマートオブジェクトにしておいた方が扱いやすいので、複製したレイヤーを[スマートオブジェクトに変換]します。
2-2. 切り抜きツールで生成拡張を使用
スマートオブジェクトをダブルクリックで開きます。
[切り抜きツール]を選択し、オプションバーの中央にある「塗り」の項目を[生成拡張]に切り替えます。
切り抜きツールで、画像を伸ばしたい方向に広げてEnterキーを押して確定します。
こんな感じで、画像を拡張することが出来ました!
バリエーションから選べるので、思ったのが出なかったら何回か生成するといいかもしれません。
3. テキストなどをレイアウトして完成!
あとは、年賀らしいテキストなどを配置すれば完成です!
少し細かい部分を調整すると、よりクオリティが上がります。
(例では、舌の位置がおかしかったので移動したり、ヘビらしい牙を加えたりしてみました。)
使用フォント:「Active (Adobe Fonts)」
+α. 新しい要素を追加する(生成塗りつぶし)
選択した範囲へ、新しく追加したい要素のプロンプトを入力して生成することもできます。
追加したい大きさで、選択範囲を作るのがポイントです。
Adobe 生成 AI ユーザーガイドライン には、商用について次のように明記しています。
一般に、生成 AI 機能からの出力は商業的に使用できます。ただし、アドビが生成 AI 機能のベータ版を商用利用できないと製品またはその他の場所で指定した場合、そのベータ版機能から生成された出力は個人使用のみを目的としており、商用利用することはできません。
商用利用はできますが、Adobe以外のほかの生成AIにも言えることで、偶然にも既存の著作物と酷似してしまうこともありえます。商用利用OKだからと安心せずに、自分でも確認することが重要です。
最後に. AIを活用して他の部分に注力できるように
いかがでしたでしょうか?
生成AIはデザイナーの代替とはならないが、生成AIを使わないデザイナーは、使うデザイナーに立場を奪われる( People who use Gen AI are replacing people who don’t)
これはIBM社のBilly Seabrookがイベントで語っていた言葉で、私もこの言葉が紹介されたレポート記事 を読んでとても印象に残っています。
AIに仕事を奪われるのではなく、逆にうまく取り入れて自分の可能性を広げることが大切だと私も感じています。生成AIを使えば、これまで時間がかかっていた作業を効率化でき、その分をもっとクリエイティブな部分に注力できます。
新しい技術を取り入れるのは少しハードルが高く感じるかもしれませんが、一歩踏み出すことで、きっと新しい発見や楽しさが待っているはずです。ぜひ、生成AIを活用して、これからの創作や仕事をさらに楽しいものにしていきましょう!