たまたまSNSで、フォロワー数十万人規模で発信している方が、無期限活動休止を発表している投稿を目にしました。それを見て、「数字ばかりを追う発信は、やはり続けるのが難しいのかもしれない」と感じました。
続けるには何が大事なのか?

私自身はブログとXで発信を続けていますが、Xのフォロワーは数十万人規模と比べるとたったの7,900人(2025年10月時点)です。
ブログの方は2013年に旧デザインメモをはじめてから、失速した期間もありつつ、トータルで12年間発信を続けてきました。
振り返ってみると、デザインメモとして12年間の発信の中で気づいたのは、数字に振り回されないことこそが、私なりの「自分らしく続けるための大切な考え方」だったということです。
私が発信を続けられる“自分らしい軸”
私にとって、ブログやXでの発信は「自分のためのメモ」です。
この「デザインメモ」というブログも、もともとは新人デザイナーの備忘録的なブログとしてはじめました。自分が振り返ることができて、使えるメモを残していく。そして、そのメモが少しでも誰かのお役に立てれば嬉しい。
そして、自分も誰かも含めて「デザインの未来を、もっと楽しく。」というコンセプトのもと、等身大の情報を届けていく。この軸があるから、もし迷ったとしても、ここに戻ってこられるんですよね。

一方で、正直に言えば、私も「もっと読まれたい」「フォロワーを増やしたい」という気持ちはあります。でも”稼ぐために”と考えた瞬間に、楽しさが消えるんですよね⋯。
「何のためにやっているのか」がわからなくなってしまう。
発信が「義務」になると、自分のペースが崩れ、心が疲れてしまうんじゃないかと思います。
SNSは承認欲求が渦巻く場所でもあって、その波に飲まれて疲れてしまう人も多いですよね。私の場合は、モチベーションの源を「他人からの評価」ではなく「自分軸」に置くことで続けられているのかもしれません。
「ネットに救われた」発信の原点
私がブログ・コミュニティ・Xのすべてを続けられているのは、改めてこれらが自分のためであり、同時にデザイナーの応援団でありたいという想いがあるからです。
じつは、過去に引きこもっていた時期がありました。
その時、ネット上のブログやチャットに救われた経験があります。
自分と似たような経験をしている個人ブログの記事。
他愛もない話や、ときに真剣に相談に乗ってくれるチャットの人たち。

今度は「自分が誰かの居場所になれたら」という想いが、私の発信の原点になっているんです。
自分らしさを守りながら、伝え方をアップデートする
とはいえ、伝え方のアップデートは必要だと感じています。
発信を続ける以上、移りゆく時代に合わせてより届きやすい形に磨いていくことは大事ですよね。
そのためにアナリティクスとにらめっこしたり、投稿の仕方を変えてみたり。
ほかの方法に変えてみたり。

そこで気をつけたい/自分にも言い聞かせたいのが、「時代に合わせる」と「流行に流される」は違うということです。
自分を曲げずに、伝え方を見直す。そのためにも、情報をキャッチアップしつつ、これからもいろいろ試していきたいなと思っています。
まだまだ至らないところ沢山ですが⋯!
それでも焦らず、成長は遅いかもしれませんが、無理のない範囲でこれからもデザインメモの活動を続けていきたいです。
最後に、私にとっての発信の価値は大きい影響力じゃない
私にとって、発信を続けることの本当の価値は「大きな影響」ではなく「小さな支え」なんじゃないかと思います。
数字は目安ではあっても、目的ではない。
「何のために発信するのか」というコンセプトを自分の中にしっかり持つこと。
自分の言葉を少しずつ積み重ねていくことが、きっと誰かの一日の背中を押すんじゃないかと。それがたった一人であっても嬉しい。

自分も、読んでくれる誰かも安心していられる居場所やホッとする束の間をつくり続けたい。
これが、私の“自分らしい続け方”です。
これからも、マイペースに、静かに灯をともしていきたいと思っています。
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