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「数字」ではなく「モットー」。12年間の発信で気づいた、楽しく長く続けられるコツ

[ 読了目安:約4分 ]

たまたまSNSで、フォロワー数十万人規模で発信している方が、無期限活動休止を発表している投稿を目にしました。
それを見て、収益という数字を追う苦しさに共感しつつも、一方で「数字ばかりを追う発信は、長期の継続が難しいのかも」と感じました。

楽しく長く続けるには、何が大切なのだろう?

発信をしてると数字に囚われてしまう時がある。

私自身は、かれこれ10年以上、ブログとXで発信を続けています。
Xのフォロワーは数十万人規模と比べるとたったの7,900人(2025年10月時点)ほどですが、ブログの方は2013年に旧デザインメモをはじめてから、投稿の波もありつつ、トータルで12年間発信を続けてきました。

今回、改めてこの12年間を振り返ってみて感じたのは、なぜやるのか?という自分なりの「モットー」、いわゆる行動指針や信条を持つ大切さでした。

発信を続ける中で常に掲げている、私の“モットー”

自分も誰かも含めて「デザインの未来を、もっと楽しく。」というモットーのもと、等身大の情報を届けていく。私は中心にこの軸があるから、もし迷ったとしても、いつもここに戻ってこられているように思います。

「自分」のためのメモ

私にとって、ブログやXでの発信は、まず大前提として「自分のためのメモ」になっています。
この「デザインメモ」というブログも、もともとは新人デザイナーの備忘録的なブログとしてはじめました。自分が振り返ることができて、使えるメモを残していく。

「誰か」に届くといいなメモ

そして、そのメモが少しでも誰かのお役に立てれば嬉しいし、同時にデザイナーの応援団でありたいという想いもあります。

こうやって生きているとたくさんの困難に遭遇します。とくに私は幼少期からずっと生きづらさを抱えていました。
私はそんな時、ネット上のブログやチャットに救われた経験があります。自分と似たような経験をしている個人ブログの記事。他愛もない話や、ときに真剣に相談に乗ってくれるチャットの人たち。

今度は「自分が誰かの居場所になれたら」という想いが、私の発信の原点になっています。

君はひとりじゃないよと言ってもらえた気がする。

発信が義務になると、心が疲れてしまう

一方で、正直に言えば、私も「もっと読まれたい」「フォロワーを増やしたい」という気持ちはあります。でも”稼ぐために”と考えた瞬間に、楽しさが消えるんですよね⋯。

「何のためにやっているのか」がわからなくなってしまう。
発信が「義務」になると、自分のペースが崩れ、心が疲れてしまうんじゃないかと思います。

SNSは承認欲求が渦巻く場所でもあって、その波に飲まれて疲れてしまう人も多いですよね。私の場合は、モチベーションの源を「他人からの評価」ではなく「自分軸」に置くことで続けられているのかもしれません。

▼ ちょうど、この方の一連のスレッドが私の義務の話と通ずるところがありました。よかったら読んでみてください^^

モットーを大切にしながら、伝え方をアップデートする

とはいえ、伝え方のアップデートは必要だと感じています。
発信を続ける以上、移りゆく時代に合わせてより届きやすい形に磨いていくことは大事ですよね。

そのためにアナリティクスとにらめっこしたり、投稿の仕方を変えてみたり。
ほかの方法に変えてみたり。

そんな試行錯誤も楽しい。

そこで気をつけたい/自分にも言い聞かせたいのが、「時代に合わせる」と「流行に流される」は違うということです。
モットーを曲げずに、伝え方を見直す。そのためにも、情報をキャッチアップしつつ、これからもいろいろ試していきたいなと思っています。

まだまだ至らないところ沢山ですが⋯!
それでも焦らず、成長は遅いかもしれませんが、無理のない範囲でこれからもデザインメモの活動を続けていきたいです。

最後に、私にとっての発信の価値は「小さな支え」

私にとって、発信を続けることの本当の価値は「大きな影響」ではなく「小さな支え」なんじゃないかと思います。

数字は目安ではあっても、目的ではない。
何のために、なぜ発信するのか?」というモットーを自分の中にしっかり持つこと。

自分の言葉を少しずつ積み重ねていくことが、きっと誰かの一日の背中を押すんじゃないかと。それがたった一人であっても嬉しい。

自分も、読んでくれる誰かも安心していられる居場所やホッとする束の間をつくり続けたい。

このモットーがある限り、これからも続けていける気がしています。
そして、マイペースに、楽しく、静かに灯をともしていきたいと思っています。

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