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デザイン案を作る前に:デザイナーが知っておきたいビジネスのこと〈ニーズ・ウォンツ・ベネフィット〉

2017.10.14 [lifehack]

少しでもビジネスに興味を持つことで、もっとデザインが楽しくなるかもしません。
まずは「ニーズ・ウォンツ・ベネフィット」でユーザー視点とクライアント視点をつなげて考えてみましょう。

はじめに:そもそもビジネスって難しそう…?

デザイン思考という言葉が流行り、広義でのデザインが注目されて、しばらく経ちました。
デザイナーさんの中にも、UXデザインやサービスデザインをやろうと思ってる・これからやらないとなと思ってる方も、少なからずいるのではないでしょうか。

H O U R S photo by Josefa nDiaz (@josefandiaz) on Unsplash

UXデザインやサービスデザインまで手を広げようとすると、クライアントのビジネスに今までよりも踏み込んでいくことになります。

ですが、かくいう私もビジネスのことなんてちゃんと学校とかで学んだことはありません。

そんな私でも、ある“型”のようなものを抑えておくことで踏み込んていきやすかったので、今回はそれをご紹介します。

1. まずはここから!「ニーズ・ウォンツ・ベネフィット」とは?

私がWeb制作をビジネスとして捉えるために、一番最初に知ったのは「ニーズ・ウォンツ・ベネフィット」というものでした。

この3つ、私自身、結構最初は理解するのに苦しんだので、ちょっと簡単な例えを用意しました。まずはそれぞれの意味から。

1-1. ニーズとは?

ユーザーが必要なもの・不足しているもの。
(例)勇者「魔王を倒すために武器がほしい!」

ニーズの説明イラスト

1-2. ウォンツとは?

ニーズを改善する商品・サービスや情報。
(例)店主「武器が買えるお店をつくったよ!」

ウォンツの説明イラスト

1-3. ベネフィットとは?

提供側がユーザーへ約束すること。
(例)店主「勇者はこのお店で剣を買えるよ!」

ベネフィットの説明イラスト

3つを並べるとこんな感じになります。

ニーズ・ウォンツ・ベネフィットを並べたイラスト

自分の関わっている案件でも、「ニーズ・ウォンツ・ベネフィット」に当てはめてみてください。だんだんこの3つの関係がわかってくるかも。

例えば…
  • ニーズ:近所のスーパーの特売情報が欲しい
  • ウォンツ:特売情報を提供しているアプリ
  • ベネフィット:
    ①登録したスーパーの特売情報をプッシュ通知してくれる
    ②スーパーのチラシを掲載していてどんな商品が特売なのかわかる
    ③特売商品の値段の比較ができる

2. 「ニーズ・ウォンツ・ベネフィット」を知っていると何がいいのか?

では、なんとなく意味がわかってきたところで、そもそもこの3つ「ニーズ・ウォンツ・ベネフィット」に当てはめて考えると何がいいのでしょうか。

2-1. クライアントにとって大事なものを把握できる

まず大前提として、クライアントはそもそもデザイン云々よりも、自分たちのビジネスをいかに成功させるかを考えているものです。

イラスト

つい、デザイナーはユーザー側に寄りがちなので「ニーズ」と「ウォンツ」だけになってしまうことがあります…(実体験)。
でも、それでは逆にユーザーのことしか考えていないので、いざ何かを提案するときにクライアントの納得のいくモノや説明になりませんよね。

ニーズはユーザーが欲していることで、それに応えているのがウォンツ。でも、それだけではビジネスとして弱くて価値がわかりづらいです。そこで、ベネフィット。ベネフィットはそのビジネスの強みや特徴でもあるし、同時にクライアントの利益と直結する部分でもあります。

2-2. デザインのブレを防げる・最小限にできる

「ニーズ・ウォンツ・ベネフィット」に当てはめて考えると、ユーザー視点でもビジネス視点でも、根拠を持ってデザインを作れるようになります。

先程の猫さんに再び登場してもらいましょう。

武器屋の店主がお店の看板を依頼したとします。その時、ベネフィットが足りないと下のイラストのようなことが起こります。

ベネフィットの有る無しの説明イラスト

(例)武器屋の店主「お店の看板つくって!」

  • ベネフィットを把握している:ベネフィットをちゃんとおさえた看板ができあがる。
  • ベネフィットを把握していない:的はずれな看板がたくさんできあがる。時々そうこれこれ!なものが混ざってる 。

もう身に覚えがありすぎて震えてきそうですが…そうなんです。デザインの提案でも同じことがよく起きますよね。

まとめ:デザインとビジネスをつなげて見えてくること

ニーズだけではなく、ベネフィットもしっかりおさえておくこと。もし、クライアントがベネフィットをまとめられていなかったら、そこを浮き彫りにして整理していくことも必要になりますね。

デザインとは「問題を解決すること」とよく言われます。

なぜ、ユーザーにそのデザインが必要なのか?
そして、そのデザインを用いたビジネスは何のためにあるのか?

すべてはつながっています。そのつながりが少しでも垣間見えてきた時、あなたの中のデザインが、さらに深みを増して面白くなっていくかもしれません!